三陸鉄道全線開通
東日本大震災による津波被害で電車が止まって8年、私が宮古に移住してきて2年半になりますがようやく最寄り駅ができました。
本日、8年もの間普通となっていた宮古ー釜石間の路線が復旧されました。
元々、JRの路線だったみたいですが、JRでは復旧できず三陸鉄道が代わりに復旧を担い本日開通となったようです。
いまいち県内の土地感がないためわからないのですが、南北のリアス線と今回の宮古ー釜石間が開通することで全線開通となったようでイベントも行われているとのことですが、全線開通ということは全部繋がったということなんですかね?
まあ、車社会のこの土地ですし、釜石方面とかにも行く用事があまりないので電車を使うことがあるのかわかりません?
が、いつの日か電車に乗って気ままに県内や県外へ旅するのもいいかもしれませんね!
さらに、今回の全線開通により観光客や住民の移動が盛んになりこの辺に活気が出てくることを祈ります。
あれから8年
8年前の今日、3月11日に発生した東日本大震災での地震と津波、津波による浸水で起きた福島の原発事故によってこの日を境に多くの方々の人生が変わってしまいました。
まず、東日本大震災によってお亡くなりになってしまった方々へのご冥福をお祈りいたします。
また、大震災によりご家族や親類、友人や知人を亡くされた方々への御悔やみを申し上げます。
私が、神奈川から被災地のひとつである岩手県宮古市へ移住してきて早2年が過ぎました。
もちろん2年しか宮古にいないため、あの大災害をかなりの被害が出た宮古で経験したわけではありません。
しかし、子供のころ夏休みを利用し祖父母の家や親戚の家に来たときと2年前移住するため宮古に来たときとの違いと祖父母や親戚たちから聞いた話もありその甚大な被害を目の当たりにしました。
まあ、目の病のため昔のように風景を見ることができないためほとんどは話に聞いたことですし、2年前ですから震災直後に比べればかなり復興も進んできたところだったのでしょうね!
私の身の回りの東日本大震災による被害は、祖父母をはじめ親戚の中でも津波により家が流されたりの被害はあったものの命を失った方はほぼいなかったようです。
なぜ、ほぼというと普段から付き合いのある親戚の中ではいなかったという話であり、疎遠や遠い親戚のことはわからないということです。
祖父母や親戚でも年寄りが助かったことには、長年の経験と代々伝えられてきた教訓があるのではないでしょうか?
その教訓の一例をご紹介いたします。
恐らく30年近く前の話、当時子供だった私は夏休みに宮古の親戚宅へ泊まりに来ていました。
とある夜、地震が発生、たぶん感覚では震度3か4くらいでした。
地震が発生したと同時に普段はどちらかというとのんびりしたおばあちゃんが目に求まらぬ早さで逃げ道確保、すごいところは早さだけでなく普通逃げ道確保としたら玄関ですよね?
しかし、おばあちゃんは玄関のみでなく海とは反対側にある窓を真っ先にあけたのです。
岩手県沿岸で育った私の両親ですら過去二度の津波を経験しているそうで、私の両親の親に相当する親戚のおばあちゃんは更なる経験と両親が子供だったであろうときも大人としての対処を経験し、命を守る行動をとれたのではないだろうか?と思っております。
ちなみに
当時は逃げ道確保しただけで避難するようなことにはなりませんでしたが、東日本大震災ではあまりの津波の破壊力によりその親戚宅を含め近くにあった祖父母宅も流されてしまいました。
このようにたくさんの方々が被災され、復興を目指し歩んできた8年、原発周辺の状況は別の問題として特に岩手と宮城、福島の沿岸部の復興もかなりすすんできたのではないでしょうか?
今月には、ずっと止まっていた宮古と釜石の間の電車も8年ぶりに開通するみたいですし、いわゆる道路やインフラはかなり復興できたのかな?と思います。
なにせ、子供だったころの宮古しかわからないので震災前の状況もどうだったのかわかりません。
そのため、今宮古で暮らしていての感想ですが、先ほどもいいましたが交通やインフラはかなり復興できたと思いますが、あとは産業や活気ではないでしょうか?
あと、波を被ったたくさんの土地をどうするのかが気になりますね!
ちょびリッチ3ヶ月経過報告
<a href="http://www.chobirich.com/introduce/?3543582" target="_blank"><img src="https://www.cho
昨年11月25日にちょびリッチを登録し、試行錯誤しながらもいろいろやってみて今月末で3ヶ月が過ぎようとしております。
そこで
この3ヶ月の成果と感想を書いていきたいと思います。
はじめのころは何がなんだかわからずにおりました。
なぜかというと
私には視覚障害があり、思うように画面を見ることはできません。
全く見えないわけではないのですが色彩によってや細かな部分を見分けることができないため、大まかには目で見て把握し、細かなところはiPhoneを使い音声で読み上げてもらいながら使用しております。
しかし、クリックするところがきちんと読まれないのか?数字が羅列されているところや広告などに阻まれ思ったところへいけないということもあり、はじめのうちは操作方法に慣れるのに少し大変でした。
まあ、今ではだいぶなれてきたのでほぼ問題なくちょびリッチをつかうことができております。
この3ヶ月の成果ですが、
1447pt
でした。
3ヶ月で割ると1ヶ月で約500ptとなり、現金にすると250円という感じになります。
ちなみに
この3ヶ月では、ちょびリッチのゲーム、アンケート、毎日チェックすることでもらえるスタンプを貯めることによるポイントでほぼ稼いだものであり、買い物したりクレカや口座を作ったり、使いもしない余計なものに登録したりは一切なく、1円もかけず不要なものにも登録しなかった純粋な利益となります。
まあ、かけた時間をいえばどうなんかはわかりませんが暇な時間に行った作業なので利益かな?
あと、ブログでのポイントもありました。
唯一、損したなあ
と感じたものは
とある動画サイトに初回お試し登録をしたときにちょびリッチを等差ずにお試し登録をしてしまいポイントをもらいそこねちゃった点が今では悔やまれます。
そのご必要なものに登録するときにはちょびリッチをチェックしてからにしようとつくづく思う今日このごろでした。
とりあえず
今回の報告は以上となります。
また、いつの日か経過報告や今回は書かなかったゲームについてやその他のことも書いていこうと思います。
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身体の基本知識4
前回に引き続き身体について書いていきたいと思います。
今回は、第4段として、神経について書いて参ります。
神経には、[中枢神経]、[末梢神経]、[自律神経]とに分けることができ、神経伝達物質や電気信号によって情報のやり取りをおこなっております。
1.中枢神経
脳と脊髄からなる神経繊維の集合体となります。
A.脳
頭蓋骨によって守られている各感覚受容器からの情報を収集したり、筋肉の運動など様々な体における情報をを統合し処理した上で指令を出す神経の集合体となります。
大脳や中脳、小脳、脳幹などといった部位があり、それぞれに重要な中枢としての役割を持っています。
B.脊髄
脊柱(背骨)の中にあり、脳の直下からお尻のあたりまで繋がっている神経の集合体となります。
末梢神経からの情報を集めている部位となり、集められた情報を脳へ送り、また、脳からの指令を末梢神経へと伝える役割を持ちます。
頚髄、胸髄、腰髄、仙髄とがあり、それぞれの部位で体の支配領域がきまっており、そこから末梢神経がそれぞれの支配領域へと巡っております。
2.末梢神経
中枢と各筋肉や各感覚受容器とを結ぶ神経となります。
A.運動
いわゆる皆さんが神経と思われているのはこちらになると思います。
筋肉など末端の情報を脊髄へ送り、また脳から脊髄を経てきた指令を各筋肉へ伝えることにより、運動が可能となります。
脊髄から出た神経は各筋肉の間を通り関節を越え、支配する筋肉へといきます。
その途中で、なんらかの原因により神経が圧迫されてしまったりすると痛みやダルさが出てきて神経痛となったり、筋肉の痛みの原因のひとつとなったりもするのです。
良く言う運動神経のあるなしとか言われていますが、情報の処理能力やセンス、筋肉の質、得意不得意や性格などなど個人差はありますが、いわゆる医学的には、よく言われている運動神経のあるなしといわれる運動神経はありません。
B.感覚
感覚受容器とは、眼からの視覚、内耳からの聴覚、鼻からの嗅覚、舌からの味覚、全身にある皮膚からの触覚、痛覚、温度覚から情報を中枢へ伝え、逆に中枢からの指令を末端へと伝える役割となります。
皮膚にある受容器については、身体の部位により受容器の数はまちまちとなります。
解りやすくいうと、体全体にゴマを振りかけたように散在しており、部位によってゴマの量がちがってくるのです。
例えば、感覚のにぶい背中やおしりにはゴマは少なく、感覚の鋭い指先にはゴマがかなり多く密集しているといったイメージとなります。
実際に目に見えるわけではないのでイメージです(笑)
従って、鍼灸マッサージにおいても、実際に痛覚や触覚の部位による違いを上手く利用して行っていきます。
例、鍼になれていない患者さんへいきなり感覚の鋭い末端へ施術するのは極力避けて行います。
それでも鍼は、痛覚を避けることは不可能ですが、テクニックなどによりほぼ痛みは出さなくするのも鍼灸師の技量となります。
3.自律神経
自律神経には、[交感神経]と[副交感神経]とがあります。
脳や脊髄から出ており、2つの神経がバランスを取りながら、主に血管や内臓などの働きを調整している神経となります。
自律神経により調節されているものとしては、
・循環器系、呼吸器系、消化器系、泌尿生殖器系などの各内臓や器官の調節
・発汗などの体温調節
・睡眠やその他
となります。
A.交感神経
簡単にいうと、興奮させる神経であり、内臓や血管の働きを促進させる神経となります。
但し、消化器系は覗きます。
つまり、交感神経が優位になると、血管は収縮し、消化器以外の内臓の働きが活発となります。
B.副交感神経
簡単にいうと、リラックスさせる神経であり、副交感神経が優位になることにより、消化器以外の各内臓の活動が抑制され、リラックス状態へなり、睡眠へ誘導したりといった働きとなります。
例えば、風邪を引かれているときに、寝ようとしたときに限って、咳が止まらなくなることとかはありませんか?
それは、寝ようとリラックスすることにより、副交感神経が優位になり、気管支が狭くなり呼吸がしにくくなるからとなります。
他にも、呼吸や血液の循環は、寝ているときには、最低限の酸素や循環で事足りますよね?
寝ているだけですし・・・
しかし、消化器に限り、寝ているときにこそ、消化を活発にしているのです。
その証拠として、朝目覚めたあとトイレにいきたくなりませんか?
それは、寝ているときに消化を終えたために、あとは出すだけとなるからなのです。
つまり、睡眠と便秘、自律神経と便秘とかもかなり関係が深いといえます。
C.自律神経失調症
交感神経と副交感神経のバランスが崩れることにより起こる様々な症状の総称となります。
ただし、いくつもの症状が重なっており、いわゆる精神病とは、イコールではありません。
詳しくは、今後、自律神経失調症についてのブログを書いていく予定ですのでそちらをご参照下さい。
これまで4回に渡り、身体のことについての基本的なことを色々と書いて参りましたが、これらの雑学を頭の片隅にでもおいといていただければ幸いです。
これからも健康や美容、身体のこと、鍼灸マッサージに関連したことなどを書いていきますので宜しくお願い致します。
身体の基本知識3
前回に引き続き身体について書いていきたいと思います。
今回は、第3段として、血管とリンパについて書いて参ります。
1.血液
血液には、血球成分と血漿成分とがあり、血球成分には、赤血球・白血球・血小板とがあります。
A.赤血球
数としては、成人男性で430万~570万、成人女性で380万~500万くらいあり、全身の細胞のうち約1/3となります。
赤血球中のヘモグロビンの働きによって、酸素と結び付くと鮮やかな紅色となり、離れると暗い赤色になります。
これにより動脈と静脈との色の違いに繋がります。
つまり、酸素を末端の細胞へ運ぶ役割となります。
B.白血球
数としては、5000~9000くらいとなります。
白血球には、好中珠、リンパ珠、好酸珠、好塩基珠の5種があります。
数の上では、好中珠とリンパ珠は、白血球中の大半を占めております。
それぞれにより働きは、違いますが大まかに免疫に関わる役割があります。
C.血小板
数としては、15万~40万くらいとなり、血液の凝固作用の役割があります。
D.血漿成分(液性成分)
血液中の50~60%くらいを占めている液体であり、うち90%は水分であり、残りは血漿たんぱくや電解質となります。
この血漿成分により、血球成分やその他物質を、必要なところへ運搬する役割があります。
2.血管
血管は、血液を全身に巡らせるための管となります。
心臓から出発し、酸素や栄養を運ぶ[動脈]によって全身の毛細血管へ至り、各細胞組織へ必要なものを届けていいます。
そして、全身の細胞からの老廃物などを受け取り、[静脈]となって心臓へと戻ります。
さらに心臓から肺へ行き、また新しい酸素をもらってきます。
ちなみに、血液の流れには、基本的に逆流はありません。
動脈は、心臓によるポンプ機能から押し出される圧力によって、かなり勢いよく流れますので逆流はできず、静脈は、動脈に比べるとかなり勢いはないため逆流を防止するために弁があります。
ただでさえ勢いのない静脈は、部位によっては重力に逆らって上がってこなければならないために、サポート役として筋肉の伸縮による筋ポンプ作用も使いながら心臓へ戻ってくることになります。
普段、指先を切ったりしたときには、ほとんどが毛細血管や静脈を切ったことであり、もし動脈をザックリ切ったりすると、かなり大変なことになります。
動脈を流れる血液は、かなり暖かいので体温調整という意味でも大切な役割があります。
つまり、冷え性の場合には、帰り道である静脈の流れが悪くなることにより、せっかく暖かい動脈血で身体を暖めたのにも関わらず、帰りに時間がかかることで冷まされてしまうことによって起こってくるのです。
その原因は、自律神経の働きが不安定になっていたりといろんな要因が重なっております。
3.リンパ液について
A.リンパ液の分類
リンパ液には、細胞組織の間を満たしている[間質リンパ]という広義のリンパ液、リンパ管を流れ全身を巡っている[管内]リンパ]という狭義のリンパ液とに分けることができます。
一般的なリンパとは、狭義の管内リンパを指している場合が多いと思います。
B.間質リンパと管内リンパのつながり
間質リンパと細胞の間において、各物質やガスの交換が行われ、細胞に必要なものを細胞へ与え、細胞から不要なもの(老廃物など)を受け取ります。
物質交換を終えたのちに、10~20%が毛細リンパ管に入り、管内リンパ液として体内を巡ります。
残りの80~90%は毛細血管へ入り静脈へと続きます。
C.リンパ液の成分
アルカリ性の黄色い血漿成分からなる漿液性の液体となり、一部の血球成分も含まれます。
4.リンパ管について
A.リンパの働き
a.免疫
リンパ珠の数が多くなっており、免疫に関わっております。
b.物質の運搬
・老廃物や異物などをリンパ節へ運搬します。
B.リンパ管について
リンパ管は、静脈に沿うよう全身に張り巡らされており、最終的には、首の付け根あたりで静脈と合流し、静脈血と共に心臓へ送られております。
その途中において、必ずどこかのリンパ節を通ることで老廃物や異物が除去された上で静脈へ合流されます。
また、リンパ管の構造は静脈と似た感じになっており、中を流れるリンパは血流に比べてもかなりゆっくりと流れております。
5.リンパ節について
A.リンパ節の数と場所
リンパ管のあちこちに、大小のそら豆状のリンパ節が、400~700くらい存在しており、かなりの数が腹部に集中しております。
その他にも、頚部や腋窩部、鼠径部などいろんなところに存在しております。
B.リンパ節働き
リンパ節の中には、リンパ珠が多く存在しており、リンパと共にリンパ節へ流れてきた異物(体に悪い病原体や老廃物)を網目に絡ませ、その異物をリンパ珠が処理(補食)します。
処理しきれなかったものはリンパ節内に溜め込み、先への流入を防止することができます。
病原体の力が強すぎてしまったり、免疫が落ちていたりすることにより、リンパ節内が戦場になることでリンパ節が腫れ、熱を出したりもします。
C.ガンの転移
ガン細胞などについては、リンパ珠で処理しきれず蓄積されたガン細胞の増殖により、リンパ節転移となってしまいます。
有名な奨励としては、乳ガンによる腋窩リンパ節転移などが、これになります。
6.免疫
白血球やリンパ節の働きを中心とした[身体の防衛機能]であり、体内に侵入してきた悪影響を及ぼす外敵(細菌やウイルス、その他異物)と戦い、身体を守る役割を[免疫]といいます。
リンパ節以外にも、扁桃にもリンパ珠が集中しているため免疫に関与しており、胃や腸をはじめとした、その他器官によっても身体は守られております。
A.抗原と抗体
抗原とは、体内に侵入してきた異物のことであり、細菌やウィルスなどの感染による原因物質のこととなります。
抗体とは、各抗原に合わせて作られるものであり、いわばその抗原に対する専用武器や特効薬みたいなものとなります。
つまり、新型インフルエンザやとりインフルエンザなどの怖いところは、未知なるウィルスのため抗体が存在しておらず、できる頃には、かなりの感染者がでてしまうのです。
また、中には抗体があってもやっかいな細菌やウイルスも存在しているのが現状となります。
日本においては、滅多なことでもない限りは、やっかいな細菌やウィルスの感染は少ないと思いますが・・・
将来、どんなやばいヤツが生まれたり、渡ってくるかはわかりません。
なんにしろ、体の免疫力を低下させないようにしていくことが何より大切となります。
B.鼻水や痰、膿
免疫においての戦いで、死滅してしまった白血球などの死骸、抗原やその死骸を体の外へ出すための反応となります。
色や成分、粘度などは原因によって異なります。
C.発熱
こちらも、免疫において出てくる反応となります。
白血球と行軍との間に起こる争いの中で生じた熱となります。
つまり、熱が出ている間は、争いの真っ最中であり、その熱によっても抗原を倒せるのにも関わらず、解熱剤などにより無理に体内から熱を抑えてしまうと、争いを中断してしまい、抗原を撲滅できずに、結局は治るのに余計な時間をかけてしまうことになり兼ねないのです。
ただし、インフルエンザのような高熱がでている場合には、脳をはじめ身体にかかる負担が大きすぎるので、解熱剤を利用した方がよいと思います。
D.その他
それ以外に、咳、下痢なども外敵から身を守るための防衛反応となります。
その為、熱同様、薬などで無理に抑えることは、かえって戦いを長引かせてしまう場合もあります。
あとは、涙や汗なども目の中や皮膚についたものを洗い流すという意味で体を守っております。
E.免疫とアレルギー
アレルギーとは、本来は身体に無害の異物(花粉や食物など)を、有害と見なしてしまう、いわば免疫の過剰反応となります。
その為、衛生的な国々や地域にしかアレルギーはありません。
何故なら、衛生的に不十分な地域には、免疫をフルに使っているので過剰に反応する余力がないためです。
ここまで第3段として、[血管やリンパ管、免疫系、内分泌腺系について]色々と書いて参りましたが、これらのことをちょっとした雑学として頭の片隅にでもおいといて頂けると幸いです。
次回は、第4段として、神経系のについて書いていきたいと思います。
身体の基本知識2
前回に引き続き身体について書いていきたいと思います。
今回は、第2段として、筋肉、腱、腱鞘、靭帯について書いて参ります。
1.筋肉について
筋肉は、体を動かすことにおいて重要な役割を持っております。
A.筋肉の種類
筋肉には、各関節の運動を行う[骨格筋]、内蔵を動かすための[平滑筋]、心臓を動かすための[心筋]とがあります。
これら3つの筋肉には、さらに意識的にコントロールが可能な[随意筋]、意識ではコントロールができない[不随意筋]とに分類することができます。
骨格筋は、自信でコントロールが可能な随意筋となります。
心筋と平滑筋は、自信ではコントロールできない不随意筋として自律神経の支配で運動の調節がされております。
なお、自律神経については、神経系のブログにいろいろ書いて参りますのでそちらをご参照下さい。
B.骨格筋
※一般的にいう筋肉は、骨格筋を示すことが多いですし、ここからは骨格筋を中心に書いて参ります。
骨格筋は、骨から骨へと付着して関節を跨ぐことにより、その関節を動かすことができるのです。
例外として、目の回りの筋肉などは関節ではなく眼球を動かしたり、その他にもいくつかの例外もあります。
a.起始と停止
筋肉が骨へ付くところであり、筋肉が始まる付着部を起始といい、終わる付着部を停止といいます。
b.屈筋群と伸筋群
・屈筋群
各関節を曲げる役割を持つ筋肉となります。
・伸筋群
各関節を伸ばす役割を持つ筋肉となります。
これら屈筋と伸筋は、大抵は表裏の部位にあり、拮抗に働くことで姿勢を維持したり体を動かすことが可能となります。
また、バランスとして屈筋群の方がやや収縮力が強く、鍛えるにも鍛えやすい特徴があります。
2.筋繊維
筋肉は、筋繊維と呼ばれる2種類の繊維からできており、太い繊維の中へ細い繊維が滑り込むことにより収縮することによって関節を動かしています。
A.筋繊維の束
一般的な骨格筋は、筋繊維を束にしたような形となっており、身体の部位により、束ねた形はまちまちとなります。
解り易い例えとしては、ゴムを何十本も束ねた感じで、両端を固めたような形をしております。
上腕二頭筋や大体四頭筋といった筋肉がありますが、この○頭筋は、数字の分に頭が分かれている筋肉に付けられた名称となります。
B.赤筋繊維と白筋繊維と筋トレ
簡単にいうと長距離走向きか短距離走向きかということとなります。
これらは、ある程度筋トレのやり方次第で鍛えることは可能となりますが、生まれ持った質もあります。
つまり、赤と白の比によってご自身の筋肉の質となるのです。
ある意味では、それも含めて素質といえるのかもしれませんね!
a.長距離走向きタイプ
赤筋繊維(遅筋繊維)という筋繊維で、持続力に特化しており、筋トレとかでは負荷をかけるようなものではなく、筋肉は付きにくいが落ちにくいといった特徴があります。
いわゆるマラソン選手のようなしなやかな筋肉となります。
つまり中長距離ランナーにはこちらの筋肉を増やすようにすることが大切となり、ガンガン短距離を全速力で走り込むよりゆっくりと長い時間をかけて鍛えていく必要があります。
b.短距離走向きタイプ
白筋繊維(速筋繊維)という筋繊維で、瞬発力などいわゆるパワーに特化しており、筋トレとかでは負荷をかけてやるウエイトトレーニングなどで鍛えることができます。
筋肉は付きやすいが落ちやすいといった特徴があります。
いわゆる短距離選手のようなムキムキ筋肉となります。
その究極系がボディービルの選手の方々となるんだと思います。
なお、鍛えて筋肉が増えたように感じるかもしれませんが、赤筋繊維も白筋繊維も繊維の本数が増えるのではなく繊維一本一本が太くなるため筋肉が増えたように見えるのです。
3.腱と腱鞘
腱があるところには、必ず鞘である腱鞘もあり、腱は筋肉の起始停止部には大抵存在します。
A.腱
骨に着く起始部や停止部においては、細いヒモのような腱となって骨へと付きます。
代表的な例としては、アキレス腱が有名ですが、アキレス腱はふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の停止部の腱となります。
恐らく、一般の皆さんが言うところのスジはこの腱を指すことが多いように感じますね(笑)
牛すじ煮込みとかも大抵は腱の部分を使っていることが多いですよね?
たまにお肉の部位が紛れていることもありますが・・・
また、筋肉は筋組織、腱は結合組織となり組織てきにも一応は別物となりますが、筋肉と腱の移行部で繋がっております。停止部が近づいたところからだんだん細くなりヒモのようになって付くといったイメージとなります。
B.腱鞘
腱の周りで滑膜包が細長くなっており、パイプのように包んでいる部分を腱鞘といいます。
刀の鞘のようになっており、繰り返しの動きによる腱同士が直接擦れたりするのをガードする役割があります。
4.靭帯について
靭帯は、関節において骨と骨とを結合したり、関節を包む関節包の一部となって関節の動きを制限し、関節のズレを抑える働きを持つ結合組織(主にコラーゲン)でできております。
全身のあちらこちらにあり、若干の弾力性を持ち関節の動きに合わせて多少伸び縮みしますが、無理してしまうと弾力性を失なうこともあります。
5.筋肉痛について
A.筋肉痛のメカニズム
筋肉痛とは、運動や刺激などにより、筋繊維のうちの何本かが、潰れてしまったり、切れてしまった状態となります。
それにより、血液循環の悪化し、疲労物質や発痛物質でもある乳酸の排出が阻害され、蓄積することで痛みやダルさが生じてきます。
B.筋肉痛と筋肉の強化
筋繊維の傷ついた部位が、修復される過程において、ヒトの持つ自然治癒力によって、筋繊維が太くなるように修復されます。
つまり、傷つき、修復するといった過程を繰り返すことによって、筋肉を鍛えることができるのです。
その為、運動による筋肉痛は、悪いことばかりではありません。
痛みやダルさを伴ったりするので、酷い筋肉痛を避ける為のメニュー作りとかも大切となります。
さらに、筋肉を鍛える上では、そういった筋繊維の修復をするための休息もかなり大切ですね。
C.揉み返し
マッサージなどによる揉み返しも筋肉痛の1つであり、基本的には心配はありません。
運動による筋繊維を、酷使して傷ついたわけではない為に、鍛えられるわけではありません。
原因
・過剰な刺激による施術
・筋肉の繊維に対して切るような手技
・マッサージなどの刺激に対する慣れ
これらの原因により起こります。
なお、揉み返しは、筋肉痛同様数日すると治ります。
ここまで第2段として、[筋肉について]色々と書いて参りましたが、これらのことをちょっとした雑学として頭の片隅にでもおいといて頂けると幸いです。
次回は、第3段として、血管やリンパのことについて書いていきたいと思います。
身体の基本知識1
ヒトの体には、骨、筋肉、軟部組織&皮膚、血管や神経などにより構成されています。
これから4回に分けて、身体についての基本的なことを書いていきたいと思います。
もくじ
第1段
骨格のこと
第2段
筋肉のこと
第3段
血管やリンパのこと
第4段
神経のこと
今回は、第1段として、骨や関節などの骨格について書いて参ります。
1.骨と軟骨
A.骨
ヒトの骨の数は、大小様々ですが約200とも言われています。
体の中心部にあり、体を支えるといった役割や重要な部位を保護するといった役割があります。
B.軟骨
まずはじめに、
軟骨は、骨と字がありますがいわゆる骨とは別の組織となります。
その軟骨にも、種類がいくつもあります。
例えば
関節の間にあるクッションの役割をしている軟骨、耳たぶのように形の形成をしている軟骨など
全身のあちこちに存在します。
2.関節
骨と骨との間にあり、空洞もしくは繋ぎ目であり、多くの主要な関節の空洞には液体状の潤滑で満たされています。
関節には、筋肉が跨がっており、その筋肉の収縮や弛緩によって関節を動かすことができるのです。
そして、各関節がズレないように補強する役割として靭帯があります。
筋肉の伸縮及び関節の曲げ伸ばしの指令は脳や脊髄から神経を介して伝えられます。
A.関節の種類
形のちがいによって様々な種類があります。
例としては、珠状、臼状、鞍状などのような構造的にも違いがあり、その構造によって一方向にしか動かない関節や多方向へと動く関節もあります。
多方向に動く関節の例としては、肩関節や親指の関節などがありいろんな方向へ動きます。
各関節が適切な運動をするために体のあちこちに適切な種類の関節が存在しております。
また、それぞれの学者や我々のような医学を学んだいわば専門家の中でも意見が割れる解剖学(構造上)では動かないとされている関節でも、実際にはズレたりもするので動くんじゃないか?とそれぞれの意見が異なるようなものもあります。
3.骨格
骨、関節、筋肉や靭帯により、大まかなヒトの形を構成しており、それらのには理想的な形をとることでより物理的な負荷を減らすことができるのです。
A.理想的な骨格
人間の体は、物理的にはかなり負荷が掛かる二足歩行をしております。
その中でも負荷を軽減するために、背骨、骨盤、股関節、膝関節、足首、土踏まずといった部位が、負担を軽減できるような構造となっております。
a.負荷と衝撃
・負荷は、体重などの重さと運動などによって生じるものとなります。
・衝撃は、運動やアクシデントなどによって体にかかる負担となります。
・体にはこれら負荷や衝撃をささえたり、逃がしたり、吸収したりしながらバランスをとっております。
b.逃がす(軽減させる)
背骨は、横から見たときにS字状(首と腰が前方へ凸)、土踏まずには、アーチ状の湾曲があります。
この湾曲がしっかりとあることにより、負荷や衝撃を逃がす役割があります。
c.吸収
背骨、股関節、膝関節には、関節の間に軟骨があり、クッションの役割として負荷や衝撃を吸収する役割があります。
d.支持
すべての骨格や関節が体を支える役割がありますが、その中でも骨盤とくに仙腸関節や足首の関節による負荷などを支えるといった役割は重要となります。
3.歪み
理想的な骨格が歪むことにより、骨格のみならず様々な症状が生じてきます。
この歪みとは、骨の異常ではなく、主に各関節のズレによるものとなります。
A.歪みの原因
聞き手や利き足というような左右差、筋肉の質や量などのバランス、仕事や日常での姿勢、癖、生まれ持った体格や体質などの遺伝的な要因などがあり、これらの原因によって理想的な骨格や姿勢が崩れることによって歪んでしまいます。
その原因は十人十色となりますし、一つの原因の方もいればいくつかの原因が重なることで歪んできたりとヒトそれぞれです。
B.歪みと症状
様々な原因で体の歪みが出てきますが、歪みの程度にはヒトそれぞれとなります。
症状として現れるのには、歪みによって筋肉の緊張が強くなってしまったり、血液やリンパの流れが悪くなってしまったり、神経や血管が圧迫されてしまったりといったことで様々な症状として現れてきます。
ただし、筋肉の質や量など個人差もあるように、症状が現れるかや程度にもかなりの個人差があります。
つまり、理想的な骨格や姿勢は、理想ではありますが、歪み=不健康とは結びつかないのです。
むしろ、教科書通りの身体の方というのは滅多にいませんし、アスリートのように鍛えている方々でも大なり小なりは歪みはあります。
逆に鍛えているぶん種目によっては顕著に歪みが出ているかもしれませんね!
それでもあれだけのパフォーマンスが可能となるのです。
そこで大事なことは、歪みの有無ではなく、歪みから出ていると思われる症状の有無、症状を出さないようにする予防としてのケアとなり、症状がなければあまり気にしすぎないことだと思います。
C.歪みの矯正
症状がある場合やその予防、美容的目的で、ご自信でもできるケアと我々のような資格を持つ施術者による骨格の矯正とがあります。
今後のブログにて歪みの矯正についてはより詳しく書いていきたいと思いますのでお楽しみにしていて下さい。(笑)
ここまで第1段として、[骨格について]色々と書いて参りましたが、ちょっとした雑学として覚えていていただければ幸いです。
次回は、第2段として、筋肉についてをいろいろ書いていきたいと思います。