加計学園問題と医療系学校の創設規制と既得権益について

1.加計学園問題と既得権益

ここ数ヶ月TVや新聞、ネットはもちろんのこと国会でも加計学園による獣医師大学の新設の件で色々と騒がれていますよね?

ここ50年以上獣医師を養成する大学を新たに新設は無いとのこと・・・

恐らく、

50年前に比べペットも増え、しかも多種なペットが飼われていることでしょう?

一昔前のペットと言えば犬や猫、家畜として牛や豚、鳥やら種類も限られていたと思います。

しかし、近年ではペットも多種化しており、フェレットとか一昔前にはあまり飼っている人もいなかった珍しい動物もペットとして広まってきましたよね!

あまり詳しくないですが鳥インフルエンザ狂牛病など昔はなかった、もしくは解らなかった動物の病も見つかったりもしていますよね?

そんな中で、獣医師がとても足りているとは思えません!

これって獣医師会が獣医師の増加を懸念した既得権益じゃないですかね?

正直、今回は獣医師の既得権益が話題になっておりますが、獣医師に限られたものではなく医師やらの医療系の資格を取得するための大学や養成学校の新設もそれぞれの既得権益があり新設されにくい現状があります。

個人的には、既得権益の全てが悪いとは思いません。

確かに医師にしろ獣医師にしろそれぞれの集客の確保や生活もあるでしょうから一定の数や権利は守られなければならないとは思います。

しかし、何より問題なのは医療系で働く人の生活よりもそれぞれの師会の力が強かったりよりバックに有力な政治家や官僚と癒着し献金や人脈をもつところばかりが優遇されていることが問題ではないでしょうか?

2.柔道整復師会と既得権益

十数年前、整骨院などを開業するために必要な国家資格となる柔道整復師を養成するための学校が規制緩和されました。

近年あちらこちらに整骨院が増えたのもその規制緩和がひとつの要因と言えると思います。

しかし、規制緩和により養成学校も乱立してしまい近年では定員割れして経営が危ういところも増えてきているそうなのです。

3.鍼灸マッサージ師会と既得権益

マッサージ師を養成し国家資格を取得するための学校の新設に向けた規制緩和を求める裁判も行われているそうです。

鍼灸マッサージ師は、私も含め多くの視覚障害者が生業としており、視覚障害者の仕事を一定数確保するといった面があるために全ての都道府県にあるいわゆる盲学校で鍼灸マッサージ師の養成がされております。

健常者においては、按摩マッサージ指圧師の養成校の新設は視覚障害者の仕事確保やその他理由で規制があり、あちこちへ造ることはできない現状となっております。

個人的な意見としましては、あちらこちらに鍼灸マッサージ師を養成する学校が乱立してしまうのには賛同はできません・・・

しかし、鍼灸マッサージ界がより盛り上がるためにも、各種研究が進むためにも一定の地域には鍼灸マッサージ師を養成する学校があることは必要では?と思います。

更に、近年整体やカイロ、リラクゼーションなどでマッサージ類似行為をされている無資格者が増えております。

そこで、鍼灸マッサージ師としては、無資格マッサージが簡単な整体スクールなどで増えるよりも本気で学びたい方には鍼灸マッサージ師の国家資格を取得して堂々とマッサージを生業としていただきたいと思います。

東京や神奈川のようにけっこうな数の養成校がある地域は別ですが、地方や都道府県により養成校が少ないところには新設もいいんじゃないでしょうかね?

こういうのも既得権益かもしれませんね・・・

ここまで、医療系資格を養成する学校の新設や既得権益について書いてきましたが、学校の新設や店員の増加への規制という既得権益以外にも医療健康保険の取り扱いの既得権益などもあります。

これら全ての既得権益が悪というわけではないでしょうが、政治家との繋がりやでかい組織の声しか届かない行政はいかがなもんなんでしょうね?

より国民の健康へ繋がるような規制の緩和は一定程度は必要だと思います。