身体の基本知識1

ヒトの体には、骨、筋肉、軟部組織&皮膚、血管や神経などにより構成されています。

これから4回に分けて、身体についての基本的なことを書いていきたいと思います。

もくじ
第1段
骨格のこと
第2段
筋肉のこと
第3段
血管やリンパのこと
第4段
神経のこと


今回は、第1段として、骨や関節などの骨格について書いて参ります。

 

1.骨と軟骨

A.骨

ヒトの骨の数は、大小様々ですが約200とも言われています。

体の中心部にあり、体を支えるといった役割や重要な部位を保護するといった役割があります。


B.軟骨

まずはじめに、
軟骨は、骨と字がありますがいわゆる骨とは別の組織となります。
その軟骨にも、種類がいくつもあります。

例えば
関節の間にあるクッションの役割をしている軟骨、耳たぶのように形の形成をしている軟骨など

全身のあちこちに存在します。

 

2.関節

骨と骨との間にあり、空洞もしくは繋ぎ目であり、多くの主要な関節の空洞には液体状の潤滑で満たされています。

関節には、筋肉が跨がっており、その筋肉の収縮や弛緩によって関節を動かすことができるのです。
そして、各関節がズレないように補強する役割として靭帯があります。

筋肉の伸縮及び関節の曲げ伸ばしの指令は脳や脊髄から神経を介して伝えられます。


A.関節の種類

形のちがいによって様々な種類があります。

例としては、珠状、臼状、鞍状などのような構造的にも違いがあり、その構造によって一方向にしか動かない関節や多方向へと動く関節もあります。
多方向に動く関節の例としては、肩関節や親指の関節などがありいろんな方向へ動きます。

各関節が適切な運動をするために体のあちこちに適切な種類の関節が存在しております。

また、それぞれの学者や我々のような医学を学んだいわば専門家の中でも意見が割れる解剖学(構造上)では動かないとされている関節でも、実際にはズレたりもするので動くんじゃないか?とそれぞれの意見が異なるようなものもあります。

 

3.骨格

骨、関節、筋肉や靭帯により、大まかなヒトの形を構成しており、それらのには理想的な形をとることでより物理的な負荷を減らすことができるのです。


A.理想的な骨格

人間の体は、物理的にはかなり負荷が掛かる二足歩行をしております。

その中でも負荷を軽減するために、背骨、骨盤、股関節、膝関節、足首、土踏まずといった部位が、負担を軽減できるような構造となっております。

a.負荷と衝撃
・負荷は、体重などの重さと運動などによって生じるものとなります。
・衝撃は、運動やアクシデントなどによって体にかかる負担となります。
・体にはこれら負荷や衝撃をささえたり、逃がしたり、吸収したりしながらバランスをとっております。

b.逃がす(軽減させる)
背骨は、横から見たときにS字状(首と腰が前方へ凸)、土踏まずには、アーチ状の湾曲があります。
この湾曲がしっかりとあることにより、負荷や衝撃を逃がす役割があります。

c.吸収
背骨、股関節、膝関節には、関節の間に軟骨があり、クッションの役割として負荷や衝撃を吸収する役割があります。

d.支持
すべての骨格や関節が体を支える役割がありますが、その中でも骨盤とくに仙腸関節や足首の関節による負荷などを支えるといった役割は重要となります。

 

3.歪み

理想的な骨格が歪むことにより、骨格のみならず様々な症状が生じてきます。

この歪みとは、骨の異常ではなく、主に各関節のズレによるものとなります。

A.歪みの原因

聞き手や利き足というような左右差、筋肉の質や量などのバランス、仕事や日常での姿勢、癖、生まれ持った体格や体質などの遺伝的な要因などがあり、これらの原因によって理想的な骨格や姿勢が崩れることによって歪んでしまいます。

その原因は十人十色となりますし、一つの原因の方もいればいくつかの原因が重なることで歪んできたりとヒトそれぞれです。


B.歪みと症状

様々な原因で体の歪みが出てきますが、歪みの程度にはヒトそれぞれとなります。

症状として現れるのには、歪みによって筋肉の緊張が強くなってしまったり、血液やリンパの流れが悪くなってしまったり、神経や血管が圧迫されてしまったりといったことで様々な症状として現れてきます。

ただし、筋肉の質や量など個人差もあるように、症状が現れるかや程度にもかなりの個人差があります。

つまり、理想的な骨格や姿勢は、理想ではありますが、歪み=不健康とは結びつかないのです。
むしろ、教科書通りの身体の方というのは滅多にいませんし、アスリートのように鍛えている方々でも大なり小なりは歪みはあります。
逆に鍛えているぶん種目によっては顕著に歪みが出ているかもしれませんね!
それでもあれだけのパフォーマンスが可能となるのです。

そこで大事なことは、歪みの有無ではなく、歪みから出ていると思われる症状の有無、症状を出さないようにする予防としてのケアとなり、症状がなければあまり気にしすぎないことだと思います。


C.歪みの矯正

症状がある場合やその予防、美容的目的で、ご自信でもできるケアと我々のような資格を持つ施術者による骨格の矯正とがあります。

今後のブログにて歪みの矯正についてはより詳しく書いていきたいと思いますのでお楽しみにしていて下さい。(笑)

 

ここまで第1段として、[骨格について]色々と書いて参りましたが、ちょっとした雑学として覚えていていただければ幸いです。

次回は、第2段として、筋肉についてをいろいろ書いていきたいと思います。